面接において、候補者を選ぶ際に重要なポイントを紹介します。これらのポイントは、長年の経験から得た知識に基づいています。
人間性
全ての候補者に共通する重要なポイントは、その人の人間性です。仕事では長い時間を共に過ごすことになりますので、一緒にいて楽しそうでかつ成長できそうなポジティブな人かどうかが大切です。仕事仲間との調和が大事なので、不必要な摩擦を避けるためにも、人間性を見極めることが必要です。
以下の3つのポイントを特に重視しています:
1. パッション
候補者が仕事に対してどれだけ情熱を持っているかを確認します。
情熱を持って働く人とそうでない人とではパフォーマンスに大きな差が出ます。必ずしもワーカーホリックである必要はありませんが、仕事に対する情熱があるかどうかを見極めることは重要です。
2. 論理的思考力
候補者が論理的思考力を持っているかどうかも確認します。
話術が上手いかどうかよりも、相手の言っていることを正確に理解し、論理的な回答ができるかが大切です。感情的に行動する人よりも、冷静に問題を解決できる人材を採用することが望ましいです。
3. 信頼性・人柄
信頼性や人柄も非常に重要です。
職場に信頼できない人物がいると、雰囲気が悪化し、労働環境に悪影響を及ぼすことがあります。また社内のルールを守らない人材が一人でもいると、その人を考慮して厳格なルールを設ける必要が出てくるため信頼性も大事な要素です。
スキルと経験
上記の人間性ポイントをクリアできたら、次にスキルと経験を評価します。
候補者が求められるスキルや経験を持っているかどうか、特に中途採用の場合はこれが重要です。営業やエンジニアの職種では、実績や経験を尋ねることが一般的です。候補者がどのように成果を上げたか、どのように実績を積んできたかを詳しく聞きます。
またその実績が当社で再現可能かどうか、想定質問をして答えてもらうことが有効です。
人脈
特にマネージメント層や特定の職種の場合、候補者の人脈も重要な要素です。
人脈の広さや、他の優秀な人材を紹介できるかどうかは、採用の決定に影響を与えることがあります。一人の候補者が多くの関係を持っていると、採用プロセスが迅速に進行し、効率的に優秀な人材を集めることができます。
マネジメントスキル
マネージメント層に関しては、候補者のマネジメントスキルも評価対象です。
なぜなら、営業やエンジニアといった一般職のスキルと、マネジメントに必要なスキルは異なるからです。マネジメントには特有のスキルセットが求められ、それを身につけるためには長い時間と経験や失敗が必要です。したがって、マネジメントに向いていない候補者にマネージャーの役割を担わせると、そのチームのパフォーマンス向上が難しくなる可能性があるからです。
仕事の価値観
最後に、候補者の仕事に対する価値観についてもヒアリングします。
仕事において何を重要視しているか、ワークライフバランス、給料、自己成長、社会的価値など、その人の価値観が会社のビジョンや方針と合致するかどうかを確認します。個々の価値観は多様ですが、会社との一致が重要です。
価値観の不一致は、採用後のパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があるためです。
まとめ
まとめると、候補者を選ぶ際には、人間性、スキルと経験、人脈、マネジメントスキル、仕事の価値観など、複数の要素を総合的に評価する必要があります。
会社の方針やミッションに合致する人材を見極め、上記のポイントを参考に採用プロセスを進めていくことが重要です。