どうせ嫌われるなら大いに嫌われる。
岡本太郎氏の著書「自分の中に孤独を抱け」について、紹介させて頂きます。
この書物を手に持ったきっかけは、青山にある岡本太郎記念館で岡本太郎氏の作品を見たことから始まります。また子どもの頃に、万博公園で「太陽の塔」に圧倒された記憶があり、トラウマに近い記憶の中で、何か惹かれるものがあったのだろうと推察しています。
私は性格上「真面目」かつ「ルールを重んじるタイプ」であり、岡本太郎氏のようにルールの外側に飛び出すアウトプットを出せる人を尊敬している節があります。そのため、彼が何を考えているのかに大いに興味を抱いていました。
この書物は、過激なタイトルにもかかわらず、中身は読者にとってストレスのない、優しい内容となっています。一方で、現代社会や人間性に対する疑問を投げかけ「戦う」ことの重要性を教えてくれます。「戦う」という言葉は、暴力的な表現と捉えられがちですが、本書では自己との戦い、すなわち現状を正しく認識し、自身の理想に向かって努力することを意味しています。
戦う孤独者であること
私自身も30代半ばを過ぎ、体力の衰えや体型の変化、心の変化を実感しています。
この書物で語られる「戦う」という意味を自身に照らし合わせると、自己改善に向けた「戦い」を意味しているのではないかと思いました。自分の人生に対してこんなもんだろうと妥協し、納得してしまっている方々が、自身の可能性について再考するきっかけとなるであろう本書を、ぜひ手に取って読んでいただきたいと思います。
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