面接プロセスにおいて、採用担当者には最終面接(役員面接)におけるスムーズな進行も求められます。
語弊なくお伝えすると最終面接では、役員が候補者について事前情報を持たずに実施していることがほとんどです。これは時間的制約や他の業務との兼ね合いが原因かもしれません。
そのため重要なのは採用担当者が必要な情報を的確に抽出して、面接前に伝えることです。
役員への情報共有
役員への情報共有は、採用管理ツールを使用している場合はツール内で情報を共有しましょう。使用していない場合は、Slackなどのツールを使って候補者の情報を要約して共有しましょう。
また会社内で評価基準が設定されている場合は、その評価基準も役員に共有しましょう。最終面接に進む候補者には、A評価からC評価までさまざまな評価が付けられているかもしれません。そのため、候補者が会社にとってどの程度重要かについての情報を、事前に役員に共有することが重要です。
求職者への熱上げ
役員への情報共有と平行して、候補者の熱上げを忘れてはいけません。ここで言う「熱上げ」とは、候補者が会社に対する熱意を高めることを指します。
本来は最終面接担当者の役員が候補者に訴求することが理想です。しかし実際にはそれができない役員もいます。そのため、最終面接の前に候補者のモチベーションを高める取り組みを行いましょう。
リクルーターからの確認
最終面接に採用担当者が同席するかどうかによって、対応が異なります。もし最終面接に担当者が同席する場合、以下のポイントに注意しましょう。
入社日と給与条件の最終確認
面接時に、入社日と給与条件について確認しましょう。もし一次面接や二次面接で確認している場合も、再度最終面接で確認します。
特に給与条件は、最終面接で確認することで、役員が直接決済を行える場合があります。これによりオファーを出すまでの時間を短縮できます。同席が可能であれば、この確認を行いましょう。
面接のファシリテーター
もう一つのポイントは、面接のファシリテーターとしての役割です。
候補者の多くは最終面接で緊張しています。そのため、採用担当者がアイスブレイクを行ったり、候補者のプロフィールを面接序盤で役員に伝える役割を果たすことが重要です。これにより面接がスムーズに進行し、候補者の志望度が高まり、役員の印象も良くなることがあります。
面接後に役員へのヒアリング
面接が終了したら、すぐに役員からのヒアリングを行いましょう。
役員は時間が限られていることが多いため、面接後にすぐに候補者の印象を確認することが重要です。時間が経つと、正確な判断が難しくなる場合があります。面接直後に役員からのフィードバックを受けることで、スムーズな対応が可能となり、リードタイムを短縮できます。
まとめ
今回は、役員面接(最終面接)におけるポイントについてご紹介しました。
採用担当者が事前に準備をし、役員に必要な情報を提供していると、最終面接はより有意義な時間になります。採用担当者は上記のポイントを押さえ、事前準備を怠らずに役員面接をスムーズに進めましょう。